本文へスキップ

株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

TEL. 06-4305-6570

〒543-0001 大阪市天王寺区上本町6-7-21-502

フラッシュレポートFlash Reports

 Vol.3 No.311 次世代電池の開発競争と市場戦略      この書籍に移動 >>>

 

≪車載用LiBを最初に代替するのは全個体、そして全樹脂≫


【車載用リチウムイオン二次電池の市場展望】
 現在、EV・PHEVには液系LiBが適用され、その需要は拡大基調にある。20年は新型コロナウイルスの影響で減少を余儀なく される可能性もあるが、今後さらに増加していくことが確実視される。しかしながら現在の液系LiBはいずれ新型電池に 置き換わり、新しい二次電池が車載用に普及するであろう。NEDOの開発プロジェクト(先進・革新電池材料評価技術開発) のシナリオでは、25年に第1世代の全固体LiB(硫化物系)が国内需要の50%程度を占め、20年代後半には次世代の全固体 LiB(先進硫化物系または酸化物系)が採用され、30年頃には殆どの車載用電池が全固体LiBとなる。その頃には、液系LiB は使用されなくなる。電池のエネルギー密度も25年には300Wh/kgへ向上し、30年頃にはさらに400Wh/kgへと高性能化し ていく。また、30年頃からポストLiBの新型電池が使用されるようになり、35〜40年にはLiBから新型電池への切り替えが 進展していく。ポストLiBの新型電池には、亜鉛空気電池、フッ化物電池、硫化物電池、コンバージョン電池などがあげら れている。
 車載用の液系LiBを最初に代替していくのは全固体電池であろう。全固体LiBは安全性が高く、エネルギー密度の高い 電極材料が使用でき、セルの設計自由度も高く、充放電のサイクル寿命が長い。車載用に適した多くの特性があり、車載用 の次世代電池の中では実用化が最も近いといえる。また、電解質や集電体などを樹脂化した全樹脂電池の事業化も進展して おり、21年秋には量産工場が稼働する予定である。全樹脂電池は安全性が非常に高く、新型電池の中では最も早く量産化さ れる。用途は定置用蓄電池が先行し、車載用はその後になる見通しである。また、全樹脂電池は電極材料のリサイクルが容易 であり、材料のリサイクルが義務付けられている自動車メーカーにとっては好ましい特性である。液系LiBの代替は、全固体 LiBと全樹脂電池への切り替えによって始まるであろう。

バナースペース

株式会社大阪ケミカル・
   マーケティング・センター

〒543-0001
大阪市天王寺区上本町6-7-21-502

TEL 06-4305-6570(代表)
FAX 06-6774-6828