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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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 Vol.3 No.276 水の分離・浄化技術&マーケット

 2013年10月刊行  定価:85,620円(税込み94,182円)      B5判 180ページ     
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<刊行のねらい> 広がる水の浄化ニーズと用途

  1. 世界の水処理用分離膜は、世界同時不況、欧州の景気後退、アラブ諸国の政情不安などにより、ここ数年は需要が伸び悩んでいた。しかし、人口増加や新興国の経済発展などで水不足が一段と深刻化しており、需要が拡大していくことは確実である。このためダウ・ケミカル社、GE社、シーメンス社、東レ、日東電工、旭化成ケミカルズ、クボタ、三菱レイヨン、東洋紡などの膜メーカーは積極的に事業拡大を進めており、後発メーカーの台頭もあって、競争が激しくなっている。
  2. また水処理の新しい分野としてバラスト水処理と放射性物質の除去があげられる。バラスト水処理の目的は環境破壊を未然に防ぐことであり、世界の管理規制はまだ施行されていないが、既に多くの企業が参入し、市場が本格的に立ち上がり始めた。放射性物質の除去は、原発事故で破壊された環境を取り戻すことである。処理の基本は水に放射性物質を溶出させて吸着、濃縮するもので、多くの企業が様々な技術を開発しているが、普及はこれからである。
  3. 本書は、RO/NF膜、MF/UF膜、MBRなどの膜分離技術、ゼオライト、プルシアンブルーなどによる吸着技術、プランクトンなど微生物の殺滅技術を取上げ、これらの材料開発、システム化、および各社の事業展開、マーケット動向などを精査し、最新動向として編纂したものである。

<目  次>                        見本ページ

1.水処理・汚染水浄化の最新マーケット
 1−1 拡大する世界の水処理市場
  1−1−1 世界の水需要と供給状況
   (1) 地球の水分布と水資源問題
    @淡水・塩水量  A地域偏在性  B仮想水
   (2) 世界の水不足地域・国
     120ヵ国の水資源量、1人当たりの資源量、
     年間取水量、取水比率、用途比率、他
    @中東  Aアジア  Bアフリカ  C中南米
    D欧州  E北米  Fオセアニア
  1−1−2 淡水資源と下水・排水の再利用
   (1) 膜分離技術の応用拡大
   (2) 膜分離水処理の成長分野
 1−2 水質汚染の多様化と浄化対策
  1−2−1 新興国の経済発展と水質汚染
  1−2−2 バラスト水の排出管理規制
  1−2−3 放射性物質の除染・除去対策
    @滞留汚染水処理  A焼却灰洗浄液処理
 1−3 分離膜と水処理市場
  1−3−1 水処理の高度化と膜分離技術の拡大
  1−3−2 水処理用分離膜の市場規模とメーカーシェア
   (1) 世界の水処理用分離膜メーカー
    @ダウ・ケミカル社(Filmtec社、Omex社)
    Aコーク社(UOP社、Abcor社、Puron社)
    BGE社(Osmonics社、Zenon社)  CVontron社
    Dシーメンス社(Memcor社)  ENorit社(X-Flow社)
    Fウンジンケミカル社(Saehan社)  GMOTIMO社
    Hその他
   (2) 水処理用分離膜の市場規模(2007〜15年)
    @RO/NF膜  AMF/UF膜  BMBR
   (3) RO/NF膜の市場規模とメーカーシェア
   (4) MBRの市場規模とメーカーシェア
   (5) MF/UF膜の市場規模とメーカーシェア
  1−3−3 世界の水ビジネス市場
   (1) 分野別・業務別水処理の市場規模と予測
   (2) 水ビジネスの主要プレーヤーと競合
 1−4 分離膜メーカーの技術開発と水処理事業
 分離膜の種類、生産能力・増設、売上高、事業戦略・計画、
 共同体制(提携、合弁、資本参加)、納入プラント実績、他
    @東レ  A日東電工  B旭化成ケミカルズ  C東洋紡
    D三菱レイヨン  Eクラレ  Fクボタ
    Gダイセン・メンブレン・システムズ
    Hメタウォーター  I住友電工ファインポリマー
2.放射性汚染水処理
 2−1 原子力発電所の放出放射性物質と除去対策
  2−1−1 放出放射性物質の種類と核種の半減期
  2−1−2 放射性汚染水の除去対策
    @放射性滞留水  A拡散放射性物質
 2−2 放射性汚染水の除去技術開発
  2−2−1 高濃度放射性滞留水の処理技術
   (1) 滞留水の処理装置と処理フロー(高汚染水、低汚染水)
   (2) 各種装置の機能と除去材料
    @セシウム吸着装置  A凝集沈殿装置
    BRO膜装置  C蒸発濃縮装置
  2−2−2 拡散放射性物質の除染と除去
   (1) 特措法の指定廃棄物(発生量、管理)
   (2) 放射性セシウムの分離・除去
    @焼却灰(飛灰、主灰)  A汚染土壌  Bその他
   (3) 除染技術の開発プロジェクト
    @除染技術実証事業(環境省)
    A放射性物質除去プロジェクト(高分子学会)
 2−3 セシウムの除去技術と材料開発
  2−3−1 セシウム吸着・除去の要素技術と材料
    @ゼオライト  Aプルシアンブルー  B黄血塩
    Cクラウンエーテル  Dナノダイヤモンド
  2−3−2 プルシアンブルーの特性と課題
   (1) プルシアンブルーによるセシウム汚染対策
   (2) プルシアンブルーの特性と課題
    @ナノ粒子  A選択吸着性  B分離・回収
   (3) プルシアンブルーの吸着性能
   (4) プルシアンブルーの応用製品
  2−3−3 クラウンエーテル
    @クラウンエーテルの構造と特性
    A空孔径とイオン半径(選択吸着性)
 2−4 各社の製品開発と市場展望
  2−4−1 セシウム除去製品の開発状況
    @三菱製紙  Aタクマ(t-RECs)  Bアタカ大機
    CJNC石油化学  D日本バイリーン  E倉敷繊維加工
    F東海特種製紙  G王子キノクロス
  2−4−2 セシウム除去の課題と市場展望
3.バラスト水処理
 3−1 バラスト水の環境対策と管理条約
  3−1−1 バラスト水による生態系への影響
  3−1−2 国際海事機構(IMO)の管理規制
   (1) バラスト水管理条約の排出基準(規則D-2)
   (2) 処理システムの試験・型式承認(G8・G9)
   (3) 管理条約の発効と処理装置の搭載期限
  3−1−3 米国による排出基準の策定動向
   (1) 米国排出基準とIMO排出基準の比較
    @連邦政府  A州政府(カリフォルニア州、他)
   (2) 米国排出基準の影響と課題
 3−2 バラスト水処理技術の開発動向
  3−2−1 バラスト水の処理フロー
  3−2−2 バラスト水処理装置の技術開発
   (1) バラスト水処理の要素技術とシステム
    @前処理フィルター  A電気分解  B遠心分離
    C紫外線  D光触媒  E薬剤  F凝集・磁気分離
    Gイナートガス  Hオゾンガス  Iその他
   (2) バラスト水処理の各種システムフロー
   (3) 処理システムの選定と課題
 3−3 バラスト水処理装置の展開状況
  3−3−1 世界の処理装置承認一覧(56件)
    @装置メーカー  A装置名称  B処理方式
    C容量  D承認状況(G9、G8)  Eその他
  3−3−2 主要各社の製品開発と展開状況
    @Alfa-Laval社  AJFEエンジニアリング  B日立製作所
    COcean Saver社  DNK社  ETechcross社  F三井造船
    Gクラレ  HSevern Trent DeNora社  I三菱化工機
    JGES Westfalia Separator  K住友電気工業
    L片山化学工業研究所  MEcochlor社
 3−4 バラスト水処理の市場
  3−4−1 処理装置の市場と需要の本格化
  3−4−2 バラスト水処理の市場規模と展望
4.海水淡水化
 4−1 海水淡水化の市場動向
  4−1−1 世界の水需要と人口増加
  4−1−2 世界の淡水化地域
 4−2 海水淡水化方式の分類
  4−2−1 蒸発法の種類と特徴
    @多段フラッシュ法(MSF)  A多重効用法(MED)
    B蒸気圧縮法(MVC)
  4−2−2 膜法の種類と特徴
    @逆浸透法(RO)  A電気透析法(ED)
  4−2−3 多段フラッシュ・逆浸透ハイブリッド方式
 4−3 淡水化プラントの需要動向
  4−3−1 世界の淡水化プラント設置動向
   (1) 淡水化プラントの原水別能力と比率
    @海水  Aかん水  B河川水  C排水  Dその他
   (2) 淡水化プラントの方式別能力と比率
    @RO  AMSF  BMED  CED  DNF  Eその他
   (3) 淡水化プラントの用途別能力と比率
    @飲料・生活用  A工業用  B発電用  Cその他
   (4) 世界の大規模RO淡水化プラントとRO膜メーカー
    @国・立地  A能力  B稼働年  C採用膜メーカー
  4−3−2 世界の海水淡水化プラント
   (1) 海水淡水化プラントの方式別造水量とシェア
    @RO  AMSF  BMED  Cその他
   (2) 海水淡水化プラントの用途比率
  4−3−3 日本の淡水化プラント設置一覧
    @生活用(68施設)  A工業用(32施設)  B設置者
    C設置場所  D方式(RO/NF、ED、MSF)
    E造水能力  F原水(海水、かん水)  G運転開始年
 4−4 逆浸透法の技術開発と展望
  4−4−1 RO法海水淡水化のプロセスと性能
    @1段RO法  A高効率2段RO法  B3段RO法  Cその他
  4−4−2 淡水化用RO膜の素材とモジュール構造
    @ポリアミド系複合膜(スパイラル型エレメント)
    A三酢酸セルロース(中空糸膜モジュール)
  4−4−3 逆浸透膜の高性能化
    @耐圧性/回収率  A高脱塩率  B高透水性
  4−4−4 逆浸透法の成長要因とコスト
    @RO法プラントの技術進歩
    A海水淡水化のコスト比較(MSF、MED、RO)
 4−5 淡水化用RO膜メーカーの競合と展開状況
  4−5−1 淡水化用RO膜メーカー
    @ダウ・ケミカル社  A東レ  B日東電工
    C東洋紡  Dその他
  4−5−2 中国の海水淡水化とRO膜メーカー
5.排水処理
 5−1 水の循環利用と排水処理
  5−1−1 水資源確保と下水処理水の再生利用
  5−1−2 下水処理水の再生水質基準
  5−1−3 各産業界の回収水使用量と回収率
 5−2 排水処理システムと再生水
  5−2−1 活性汚泥法の課題
  5−2−2 膜分離活性汚泥法(MBR)のシステム
    @浸漬型(一体型、槽別置型)  A槽外型
  5−2−3 膜分離活性汚泥法の特徴
    @処理水質  A維持管理  B処理設備  Cその他
  5−2−4 膜分離活性汚泥法の用途
  5−2−5 下水再生水利用の膜処理システム
    @MBR  AMF/UF膜  BRO/NF膜  Cその他
 5−3 MBR用分離膜と膜モジュール
  5−3−1 分離膜の種類と分離膜メーカー
    @PVDF中空糸膜・平膜  A塩素化PE平膜
    B親水化PE中空糸膜  Cセラミック製モノリス膜
    DPTFE中空糸膜
  5−3−2 排水用分離膜の劣化と洗浄
 5−4 膜分離活性汚泥法の展開状況
  5−4−1 国内のMBR採用下水処理施設
    @自治体  A施設名  B処理能力
    C膜の種類  Dその他
  5−4−2 海外のMBR採用下水処理施設
  5−4−3 世界の膜分離排水再利用プラント
    @国・場所  A処理能力  B稼働年  Cその他
 5−5 膜モジュールメーカーの製品展開
    @クボタ  A三菱レイヨン  B旭化成ケミカルズ
    C東レ  D住友電工ファインポリマー  Eメタウォーター
    F日本ノリット
6.浄水処理
 6−1 浄水用膜処理技術の開発経緯
  6−1−1 上水の健康被害と有害物質除去
    @クリプトスポリジウム  Aトリハロメタン
    B1,4-ジオキサン  Cその他
  6−1−2 浄水処理の分離膜研究開発プロジェクト
 6−2 浄水用中空糸膜の特性と開発動向
  6−2−1 浄水用中空糸膜の素材と特性
    @清澄水用膜  A通常表流水用膜  B汚濁表流水用膜
  6−2−2 中空糸膜の要求特性と改良
 6−3 水道用膜モジュール(AMST)規格と認定製品
  6−3−1 水道用膜モジュールの規格と性能秋深まる100万円
    @MF/UF膜モジュール  ARO/NF膜モジュール
    B海水淡水化RO膜モジュール  C大孔径膜モジュール
  6−3−2 水道用膜モジュールの規格認定製品
    @各種膜モジュールの認定数と推移
    A膜モジュールのメーカーと製品
  6−3−3 日本の膜濾過設備導入状況と展望
   (1) 浄水場の膜濾過設備導入状況と普及率
    @年度別件数と累積導入量(施設数、能力)
    A大型膜式浄水場の採用膜メーカー
   (2) 紫外線照射装置の導入と膜濾過技術の展望
    @UV装置の導入量(年度別、累積)  A膜設備との競合
 6−4 水道用膜モジュールメーカーの製品展開
    @旭化成ケミカルズ  A東レ  B三菱レイヨン
    Cダイセン・メンブレン・システムズ  Dクラレ
    E東洋紡  Fメタウォーター
7.半導体・液晶用超純水
 7−1 水の電気伝導率と電気抵抗率
 7−2 超純水の製造プロセスと分離膜
   7−2−1 超純水の製造プロセスフローと除去物質
  7−2−2 前処理システム(MF膜、UF膜)
  7−2−3 一次純水システム(RO膜)
    @エレメント構造(スパイラル、中空糸)  A膜材質
    B操作圧力 C運転方式(前段RO、後段RO)
  7−2−4 二次純水システム(サブシステム)
    @UF膜  Aイオン吸着膜
  7−2−5 排水回収システム(RO膜)
 7−3 超純水の用途
 7−4 半導体製造用超純水の動向
  7−4−1 超純水完全クローズド回収システム
  7−4−2 装置メーカーによる水売り事業

    
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