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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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〒543-0001 大阪市天王寺区上本町6-7-21-502

 Vol.3 No.283 不織布の先端技術と新市場

 2014年12月刊行  定価:74,500円(税込み81,950円)      B5判 160ページ     
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<刊行のねらい> 進む高付加価値化と成長分野の開拓

  1. 不織布の国内需要は着実に増加し、40万トンを超えているが、その内の1/3は輸入不織布である 国産の汎用不織布は競争力が低下し、旺盛な需要を前にしながら輸入原反にシェアを奪われている。このため、いま不織布メーカーに求められているのは、付加価値の追求や、独自性のある製品の開発、成長分野の開発強化などの次世代の柱となる用途分野を開拓して持続的成長を確保することである。
  2. その目標となる市場は、医療デバイス、電池資材、金属イオンの吸着、溶剤回収、透明フレキシブル基板、繊維クッション材、バイオエタノール精製などである。既に不織布の需要が拡大している用途もあるが、多くは研究開発の段階である。これらの用途で不織布の応用技術を磨き、新製品を事業の新しい核に育成しなければならない。
  3. 不織布の製法別ではエレクトロスピニングの応用開発が活発で、バイオメディカル、電池資材、分離・濾過、エレクトロニクスなどのほか、様々な分野で開発が進められている。炭素繊維も耐熱性、断熱性、導電性などを活かした用途で需要が広がっており、生分解性不織布は生体吸収性のデバイスとして期待される。本レポートは次世代の不織布事業を担う様々な用途を集め、それらの製品開発、技術開発、市場動向などをまとめたものである。

<目  次>                         見本ページ

1.不織布の新用途開発と成長戦略
 1−1 不織布のマーケット実態
  1−1−1 不織布の生産・需要動向
   (1) 不織布の製法別生産量と推移
   (2) 不織布の用途別生産量と推移
   (3) 不織布の販売額推移と販売単価
  1−1−2 不織布の需給バランス
    @生産量  A輸出入量  B国内需要量  C輸入比率
  1−1−3 不織布の輸入動向
   (1) 不織布の国別輸入量と輸入単価の推移
   (2) 輸入不織布の国別製品状況と不織布メーカー
   (3) 不織布の繊維別輸入動向(国別、目付別、他)
    @PP長繊維不織布  APET長繊維不織布
    BPE長繊維不織布  Cレーヨン短繊維不織布
 1−2 不織布の高付加価値化と事業戦略
  1−2−1 不織布事業の課題と海外生産化
   (1) 国産汎用不織布の競争力低下
   (2) 不織布メーカーの海外生産化状況
    @三井化学  A旭化成せん  B田中藍  C東レ
    Dユニチカ  EJNC  Fレンゴー
    Gダイワボウポリテック  Hシンワ  Iその他
   (3) 日系不織布メーカーの海外生産量
    @用途別生産量  A製法別生産量
  1−2−2 不織布の新事業戦略
   (1) 不織布の付加価値戦略
   (2) 新規事業のターゲット市場
   (3) 既存事業と新規事業の両立
2.次世代不織布の開発と用途展開
 2−1 新規不織布の開発要素
  2−1−1 新しい紡糸・ボンディング技術
  2−1−2 原料素材の特殊化、多様化
  2−1−3 繊維のナノファイバー化
 2−2 各種不織布の開発と展開状況
  2−2−1 エレクトロスピニング不織布
   (1) エレクトロスピニング不織布の特性
    @ナノファイバー  A素材の多様性  Bその他
   (2) 不織布の新規応用分野
    @バイオメディカル  A分離膜代替  Bその他
  2−2−2 炭素繊維不織布
   (1) 炭素繊維の種類と不織布
    @耐炎化繊維  A炭素(黒鉛)繊維  B活性炭繊維
   (2) 炭素繊維不織布の特性と成長分野
    @電池材料  ACFRP剥離抑制材  Bその他
  2−2−3 生分解性不織布
   (1) 生分解性ポリマーの種類と不織布
   (2) 生分解性不織布の成長分野
    @生体吸収性材料  Aその他
  2−2−4 耐熱性不織布
    @バグフィルター  A自動車排ガス処理  Bその他
3.バイオメディカル用不織布
 3−1 不織布による医療用デバイス
 3−2 細胞培養基材(スキャフォールド)
  3−2−1 基材の構造と培養効果
   (1) 二次元細胞培養の課題と三次元培養
   (2) ナノファイバー不織布の培養効果
  3−2−2 不織布基材の素材と製品開発
   (1) ハイドロキシアパタイト(HAp)不織布の培養基材
    @HAp繊維不織布(ソフセラ、JNC)
    AHAp付着不織布(ソフセラ、日本バイリーン)
   (2) シリカナノファイバー不織布の培養基材
   (3) チタン繊維不織布の培養基材
 3−3 人工血管
  3−3−1 血管の構造と人工血管の要求特性
  3−3−2 人工血管の種類と素材
   (1) 大口径・中口径人工血管の素材
    @PET繊維織編物  AePTFE  Bその他
   (2) 小口径人工血管のニーズと開発
  3−3−3 小口径人工血管の開発と不織布
 3−4 人工皮膚
  3−4−1 皮膚の構造と再生医療
  3−4−2 創傷被覆材のナノファイバー不織布
    @ポリウレタン  Aポリグルタミン酸  Bその他
 3−5 角膜再生
  3−5−1 角膜培養の要求特性(透明性、他)
  3−5−2 シルクナノファイバー不織布の開発動向
 3−6 カバーステント
  3−6−1 ステントによる動脈瘤治療
   (1) 脳動脈瘤の治療法
   (2) カバーステントによる動脈瘤治療
  3−6−2 カバーステント用不織布の開発状況
   (1) カバーステントの多孔質被覆材
   (2) カバーステント用不織布の開発状況
    @PUエレクトロスピニング不織布
    Aレーザー延伸極細繊維不織布(無溶剤化)
 3−7 薬物徐放
  3−7−1 不織布による薬物徐放技術
   (1) 薬物徐放技術の開発とDDS
   (2) DDSのナノファイバー不織布応用技術
  3−7−2 がん治療用ナノファイバー不織布
   (1) 上皮性悪性腫瘍の温熱療法と不織布
    @温度応答性高分子  A磁性ナノ粒子
  B抗がん剤
    C治療法  Dその他
   (2) ナノファイバー不織布の組成
  3−7−3 不織布による薬物徐放コントロール
    @PCLナノファイバー不織布  Aカプセル剤
 3−8 血液用フィルター
  3−8−1 血液濾過とメルトブロー不織布
    @白血球除去の用途  A繊維径と白血球除去率
    B採血システムとセパセルの構造(旭化成)
  3−8−2 血液用フィルターの製品展開
    @輸血用白血球除去  A体外循環用白血球除去
 3−9 細胞シート運搬キャリア用ポリ乳酸不織布
4.電子・電池用不織布
 4−1 電子・電池の成長分野と不織布
 4−2 固体高分子型燃料電池
  4−2−1 燃料電池の市場動向と不織布
   (1) 燃料電池の需要量と市場展望
    @各種燃料電池の出荷台数、出荷容量
    A家庭用燃料電池の出荷台数(都市ガス、LPガス)
   (2) 燃料電池の構造と不織布の適用部位
  4−2−2 ガス拡散層の炭素繊維不織布
   (1) ガス拡散層(GDL)の構造
   (2) GDLの開発と競合
   (3) ガス拡散層の需要展望
    @家庭用PEFCのガス拡散層需要量
    A自動車用PEFCのガス拡散層需要量
  4−2−3 電解質膜の補強用不織布
   (1) 電解質膜補強材の種類
    @微多孔質フィルム  APTFEフィブリル
    BPTFE織物  C不織布
   (2) 補強用不織布の開発状況
    @極薄ガラス繊維紙  Aフッ素系不織布
  4−2−4 プロトン伝導性不織布の開発動向
 4−3 電力貯蔵用大型二次電池
  4−3−1 大型電池の電極用炭素繊維フェルト
    @NAS電池のセル構造と正極用フェルト
    Aレドックスフロー電池の電極用フェルト
  4−3−2 電極用炭素繊維の需要展望
 4−4 リチウムイオン二次電池(LiB)
  4−4−1 LiBの生産量とセパレータの需要量
   (1) LiBの生産・販売量(車載用、民生用)
   (2) セパレータの需要量(車載用、民生用)
  4−4−2 不織布セパレータの開発と実用化動向
  4−4−3 LiB用不織布セパレータの需要動向
    @セルロース系不織布  APET繊維不織布
    Bセラミックス複合不織布  Cナノファイバー不織布
 4−5 透明導電性フィルム
  4−5−1 透明導電性フィルムの用途と電気抵抗値
  4−5−2 透明導電性フィルムの不織布応用技術
    @金属エッチングのナノファイバー不織布マスク
    Aカーボンナノファイバー不織布のラミネート
 4−6 基板用透明フィルム
  4−6−1 電子機器の透明フィルム基板開発
  4−6−2 透明基板用不織布の開発動向
    @セルロースナノファイバー紙(有機EL素子)
    Aバクテリアセルロース紙(EC表示デバイス)
    Bフレキシブル有機太陽電池
5.分離・吸着・濾過用不織布
 5−1 分離・濾過の成長分野と不織布
 5−2 イオン交換・吸着
  5−2−1 イオン吸着不織布の用途と除去・回収物質
  5−2−2 イオン吸着不織布の製品開発と展開状況
   (1) 不織布の放射線グラフト重合
    @放射線グラフト重合の工程
    A連続式・バッチ式工程の不織布強度
    Bグラフト重合不織布のメーカー
   (2) イオン交換・キレート繊維による不織布
    @繊維基材  Aキレート官能基  Bキレート繊維
   (3) イオン吸着ポリマーのエレクトロスピニング
 5−3 溶剤回収
  5−3−1 溶剤回収の最新動向
   (1) リチウムイオン二次電池製造の溶剤回収
    @電極製造(NMP)  A電解液溶媒(炭酸ジエチル)
    Bセパレータ製造(塩化メチレン)  Cその他
   (2) 1,4−ジオキサンの新規制
  5−3−2 活性炭繊維不織布による溶剤回収
   (1) 活性炭繊維の種類と特性
   (2) 活性炭繊維不織布のエレメントと回収装置
   (3) 活性炭繊維不織布の需要展望
 5−4 自動車排出ガス処理
  5−4−1 世界の排ガス規制強化(自動車、船舶)
  5−4−2 排ガス処理とセラミックス不織布
   (1) 自動車の排出ガス浄化処理法(ハニカム材)
   (2) 自動車排ガス処理の不織布応用技術
    @ハニカム担体の保持材  ADPF用不織布濾材(チラノ繊維)
   (3) セラミックス不織布の繊維と需要動向(アルミナ繊維)
 5−5 バイオエタノール精製
  5−5−1 バイオエタノール濃縮の不織布開発
   (1) 温度差制御気化浸透法の原理と分離膜
    @バイオエタノールの製造工程  Aエタノール膜透過法の種類
   (2) ナノファイバー不織布の分離効果
  5−5−2 分離膜代替不織布の市場展望
 5−6 ナノファイバーフィルター
  5−6−1 ナノファイバー濾材の性能
  5−6−2 濾材用ナノファイバー不織布の種類とメーカー
    @エレクトロスピニング  Aメルトブロー
    Bセルロースナノファイバー  Cその他
  5−6−3 ナノファイバーフィルターの商品化動向
    @エアフィルター  A液体カートリッジフィルター
    B自動車用フィルター  Cバグフィルター  Dその他
  5−6−4 ナノファイバーフィルターの需要展望
6.産業用不織布
 6−1 産業資材の成長分野と不織布
 6−2 プリプレグ層間剥離防止
  6−2−1 世界のPAN系炭素繊維需要動向
  6−2−2 プルプレグの層間剥離抑制と不織布
   (1) CFRPの層間剥離
   (2) ナノファイバー不織布による抑制技術
   (3) カーボンナノファイバー不織布の製造法
 6−3 逆浸透(RO)膜支持体
  6−3−1 世界の水処理市場と分離膜の需要動向
   (1) 水処理用分離膜の市場規模
    @RO/NF膜  AMF/UF膜  BMBR
   (2) 世界の海水淡水化プラントとRO膜メーカー
  6−3−2 RO膜支持体の不織布と市場動向
   (1) 分離膜の種類と膜構造
   (2) 平膜の構造と支持体の要求特性
   (3) 支持体用不織布の開発と競合
    @湿式不織布  Aスパンボンド不織布  Bその他
   (4) 支持体用不織布の市場展望
 6−4 繊維クッション材
  6−4−1 ウレタンクッション材の課題と繊維クッション材
  6−4−2 繊維クッション材の種類と特性
   (1) エラストマー繊維不織布の特性
    @ブレスエアー(東洋紡)  Aエルク(帝人)
   (2) タテ型配向不織布の構造と性能(V-Lap不織布:帝人)
  6−4−3 繊維クッション材の用途と市場展望
    @鉄道車輌シート  A自動車用資材  Bその他
 6−5 高温炉用断熱材
  6−5−1 高温炉の種類と炭素繊維フェルト
  6−5−2 高温炉用断熱材の需要と市場展望
 6−6 超精密研磨材
  6−6−1 ポリシングパッドの構造と不織布
   (1) 遊離砥粒研磨とポリシングパッド
   (2) 不織布パッドの特性
  6−6−2 不織布製パッドの市場動向

    
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