Vol.3 No.314 サスティナブル容器包装材料の開発と展望
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≪採用が広がる紙製・生分解性プラスチックストロー≫
【プラスチック代替素材による新製品開発】
ストローはポリプロピレン(PP)の代替として生分解性プラスチック、紙、ステンレス、アルミ、ガラス、麦藁、竹、
木など、様々な材料が使用されるようになっている。中でも採用が進んでいるのが紙製と生分解プラスチック製の
ストローである。スターバックス コーヒー ジャパンは紙製ストローを採用しており、すかいらーくホールディングは
ガストの全1,367店でポリ乳酸製の生分解性ストローを採用している。セブン−イレブン・ジャパンはセブンカフェ用の
ストローを、約1万店についてカネカのPHBHによる生分解性ストローに切替え、残りの1.1万店についてはFSC認証を取得
した紙製ストローに切替えている。京急グループは各社が運営する飲食店、百貨店、ストア業、ホテル、レジャー施設
などで使用している年間約16万本のストローを、三菱ケミカルのBioPBSによる生分解性ストローに切替えている。
YKKグループのカフェ・ボンフィーノは年間約1万本のストローをポリ乳酸による生分解性ストローに切替えている。
フレッシュネスバーガーは全店舗で生分解性ストローを導入しており、スムージーやタピオカドリンクについては紙製
ストローを採用している。ワシントンホテルはホテル内の飲食店、宴会場や、ゴルフ場レストランなどで年間12万本の
ストローを使用しているが、その全てを三菱ケミカルのBioPBSによる生分解性ストローに切替えている。イオンモール
は142モールにおいてモール内の飲食店などで提供しているストローを紙製などの環境配慮型ストローに切替えている。
ネスレ日本は21年1月に栄養補助飲料12品目(アイソカル100)について、商品に付属しているストローをプラスチック製
から紙製に変更しており、これにより年間約5.5トンのプラスチックが削減されるとしている。