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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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 Vol.7 No.009 サスティナブル時代のPET樹脂・製品−戦略と市場−

 2023年6月刊行  定価:72,000円(税込み79,200円)      B5判 140ページ     
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<刊行のねらい> 急増する再生樹脂と逼迫する廃棄ボトル

  1. 2022年度下期に廃棄PETボトルのベール落札価格が115,369円/トンに急騰し、これまでの最高値を大幅に更新した。 清涼飲料各社は新環境ビジョンで再生PET樹脂の採用拡大を目標に掲げたが、市場では原料となる廃棄ボトルが不足し、 その争奪戦が繰り広げられた。落札価格の高騰にはPETボトルの需要増加や、ウクライナ侵攻による原油価格の上昇 なども影響しているが、水平リサイクル(ボトル to ボトル)を推進しなければならない清涼飲料各社にとって原料不足 は足枷となっている。
  2. 課題は廃棄ボトルの不足だけではない。ボトル to ボトルにはケミカルリサイクル、メカニカルリサイクルによる 高純度の再生樹脂が必要であるが、その生産能力は23.6万トン/年(23年中に33.6万トン/年)である。これは清涼飲料 に使用されているボトル用樹脂の半分以下であり、清涼飲料各社が環境目標を達成するにはさらなる設備投資が必要で ある。そのためには再生処理業者のみが投資負担するのではなく、清涼飲料メーカー、樹脂メーカー、商社などが協同 で事業化し、再生樹脂の供給体制を整えていく必要がある。
  3. いま、PET樹脂は循環型産業へ向けて大きく動きつつあり、各社にはそれに応じた戦略が必要である。本レポートは変動 していくPETチェーンの市場を精査し、その最新動向を整理、編纂したものである。

<目  次>                             見本ページ

1. PET樹脂・製品の最新マーケット動向
 1−1 ポリエステルの原料合成、重合技術
 1−2 PET樹脂をめぐる最新動向
  1−2−1 清涼飲料メーカーのB to B推進
  1−2−2 活発化するリサイクル技術の開発
  1−2−3 バージン樹脂とベール落札価格の上昇
 1−3 PET樹脂・製品の需給状況
  1−3−1 各種PET製品の生産量と推移
    ①ボトル  ②シート  ③フィルム  ④繊維
    ⑤樹脂輸出  ⑥フィルム・シート輸入、他
  1−3−2 PET樹脂の生産・販売量、販売単価
    ①繊維用  ②容器用  ③その他
  1−3−3 PET樹脂の国内需要量と輸入比率
    ①生産量  ②輸出量  ③輸入量  ④国内需要量
  1−3−4 バージン樹脂、再生樹脂の需要量と傾向
  1−3−5 各種PET樹脂の価格推移
    ①国産チップ販売  ②輸入樹脂
 1−4 PET樹脂の輸出入とマーケット
  1−4−1 PET樹脂の国別輸出量(ボトル用、他)
  1−4−2 PET樹脂の国別輸入量・輸入額
   (1) 中国製樹脂の反ダンピング課税とその影響
   (2) PET樹脂の国別輸入量と推移
   (3) PET樹脂の国別輸入額と単価
  1−4−3 PET樹脂の輸入動向
   (1) ボトル用・非ボトル用樹脂の国別輸入量
   (2) ボトル用・非ボトル用樹脂の国別輸入額と輸入単価
  1−4−4 各国のPET樹脂対日輸出状況
   (1) 各国のボトル用樹脂輸出量とメーカー
   (2) 各国のPET樹脂メーカー
    ①台湾  ②ベトナム  ③インド
    ④タイ  ⑤インドネシア  ⑥その他
2. プラスチックの環境対策とPET樹脂
 2−1 プラスチックの環境問題と再資源化
  2−1−1 プラスチックの環境汚染
  2−1−2 プラスチックのサスティナブル要素
    ①リサイクル  ②軽量化(使用量削減)
    ③バイオマス樹脂  ④生分解性樹脂
    ⑤脱プラスチック  ⑥その他
  2−1−3 プラスチックのリサイクル・再資源化
   (1) アジア諸国の廃プラスチック輸入規制
   (2) プラスチック廃棄物の水平リサイクル推進
   (3) グローバル企業の再生樹脂使用目標(世界)
    ①Coca−Cola社  ②PepsiCo社  ③Nestle社
    ④Danone社  ⑤Tetra Pak社  ⑥Unilever社
    ⑦Graham Packaging社  ⑧Mars社、他
  2−1−4 プラスチック資源循環促進法の施行(日本)
 2−2 PETボトルのサスティナビリティと資源循環
  2−2−1 PETボトルリサイクルの最新動向
  2−2−2 清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言
  2−2−3 清涼飲料メーカーの新環境ビジョン
   (1) サントリーグループ(プラスチック基本方針)
   (2) コカ・コーラグループ(容器の2030年ビジョン)
   (3) アサヒグループ(環境ビジョン2050)
   (4) キリングループ(プラスチックポリシー)
   (5) 伊藤園グループ(中長期環境目標)
   (6) 大塚グループ(プラスチックステートメント)
 2−3 ケミカル・メカニカルPET樹脂の市場動向
  2−3−1 ボトル to ボトルの再生樹脂使用量
  2−3−2 ケミカル・メカニカル再生樹脂の企業動向
   (1) 各社の生産能力と増設、新規参入
   (2) 協栄産業/協栄J&T環境
   (3) 遠東石塚グリーンペット
   (4) ペットリファインテクノロジー(JEPLAN)
   (5) 豊通ペットリサイクルシステムズ
   (6) サーキュラーペット(ヴェオリア他)
   (7) キリンホールディングス/三菱ケミカル
   (8) 三菱商事/タイ新光
 2−4 ボトル軽量化による環境負荷軽減
  2−4−1 PETボトルの軽量化状況
  2−4−2 ボトル軽量化とPET樹脂消費量
  2−4−3 ボトル軽量化によるCO2排出抑制効果
 2−5 バイオPET樹脂の展開状況
  2−5−1 世界のバイオプラスチック生産能力
    ①生分解性ポリマー  ②非生分解性ポリマー
  2−5−2 ポリエステルのモノマーとバイオマス化
   (1) バイオPETの合成プロセスとバイオマス度
    ①バイオPET30  ②バイオPET100
   (2) バイオマス30%PET樹脂の事業化
    ①豊田通商  ②岩谷産業  ③三井物産、他
   (3) バイオPETボトルの実用化動向
    ①コカ・コーラ社  ②サントリー食品
    ③アサヒ飲料  ④ニットービバレッジ、他
   (4) バイオマス100%ボトルの開発動向
  2−5−3 バイオPETボトルの市場展望
3. PET樹脂のリサイクル市場
 3−1 プラスチックリサイクルの分類と処理状況
  3−1−1 リサイクルの分類と処理量の推移
    ①マテリアル  ②ケミカル  ③サーマル
  3−1−2 欧州の回収率とリサイクル率
 3−2 PETボトルリサイクルの技術開発
  3−2−1 廃棄ボトルの再商品化工程
  3−2−2 ケミカルリサイクルの工程と技術開発
    ①BHET法  ②DMT法  ③グリコリシス分解法
    ④メタノリシス分解法  ⑤PET分解酵素、他
  3−2−3 メカニカルリサイクルの工程と再生技術
  3−2−4 PETリサイクルの新技術開発
   (1) フレーク直接プリフォーム成形(サントリー)
   (2) 高度マテリアルリサイクル(福岡大学)
   (3) PET分解酵素の耐熱性向上(静岡大学)
   (4) PETボトルの常温原料化法(産総研)
   (5) PET分解酵素の効率生産(奈良先端大/月桂冠)
   (6) PET繊維の新リサイクル技術(帝人フロンティア)
 3−3 再生PET樹脂のマーケット動向
  3−3−1 PET樹脂のマテリアルフロー
    ①ボトル  ②シート  ③フィルム  ④繊維
    ⑤樹脂輸出入  ⑥廃ボトル輸出  ⑦その他
  3−3−2 再生PET樹脂の用途別需要量
   (1) 再生PETフレークの用途別消費量と推移
    ①シート  ②繊維  ③ボトル  ④成形品、他
   (2) 各種PET製品の再生樹脂使用量とシェア
  3−3−3 PETボトルの再資源化とリサイクル率
   (1) PETボトルの回収量と回収率
    ①市町村分別収集量  ②事業系回収量
    ③国内向け回収量  ④海外向け回収量
   (2) PETボトルの再資源化量とリサイクル率
    ①販売量  ②再資源化量(国内、海外)
    ③リサイクル率  ④その他
   (3) 日米欧のPETボトルリサイクル比較
    ①販売量  ②回収量  ③再資源化量
    ④回収率  ⑤リサイクル率  ⑥その他
   (4) PETボトルの再生処理業者全覧
   (5) PETボトルの取引形態と落札価格
    ①ベールの落札平均単価推移
    ②逆有償取引・有償取引
  3−3−4 廃棄ボトルの輸出と市場動向
   (1) PETくずの国別輸出量と推移
   (2) PETボトルのフレーク・ベール輸出量
   (3) PETフレークの国別輸出量と輸出単価
   (4) 再生PET製品の国内販売量と輸出量
    ①フレーク  ②ペレット  ③原料モノマー
  3−3−5 B to Bの拡大と原料ボトルの確保
4. PETボトルの市場と需給バランス
 4−1 ボトル用PET樹脂の需要量と動向
  4−1−1 用途別の需要量と推移
    ①清涼飲料  ②調味料  ③酒類  ④食用油
    ⑤洗剤・シャンプー  ⑥化粧品  ⑦その他
  4−1−2 各種ボトルの樹脂消費量とシェア
    ①耐熱ボトル  ②アセプティックボトル
    ③耐圧ボトル  ④非飲料用ボトル
 4−2 ボトル用PET樹脂の市場と競合
  4−2−1 国産・輸入チップの需要量とシェア
    ①バージン樹脂  ②再生樹脂
  4−2−2 国産・輸入チップの用途別需要量
    ①耐熱ボトル  ②アセプティックボトル、他
  4−2−3 ボトル用PET樹脂のメーカー動向
   (1) 国内の各社生産能力
    ①三井化学  ②三菱ケミカル  ③ユニチカ
    ④クラレ  ⑤ベルポリエステルプロダクツ
    ⑥協栄産業  ⑦遠東石塚グリーンペット
    ⑧ペットリファインテクノロジー(JEPLAN)
    ⑨豊通ペットリサイクルシステムズ、他
   (2) 海外の日系企業と生産能力
    ①ペットネシアレジンド社  ②タイペットレジン社
    ③ミツビシ・ケミカル・インドネシア社
 4−3 清涼飲料用PETボトルの需要動向
  4−3−1 各種清涼飲料の生産量と容器別シェア
    ①PETボトル  ②缶  ③紙容器  ④その他
  4−3−2 PETボトルの品種別需要本数
    ①耐熱ボトル  ②耐圧ボトル  ③耐熱圧ボトル
    ④アセプティックボトル  ⑤ホット飲料ボトル
  4−3−3 大型・小型ボトルの需要本数とシェア
  4−3−4 清涼飲料メーカーのPETボトル使用量
    ①コカ・コーラグループ  ②伊藤園
    ③サントリー食品インターナショナル
    ④アサヒ飲料  ⑤キリンビバレッジ
    ⑥大塚グループ  ⑦ポッカサッポロ
    ⑧ダイドードリンコ  ⑨その他
  4−3−5 清涼飲料用PETボトルの需要展望
5. PETフィルム・シートの市場動向
 5−1 A−PETシート
  5−1−1 A−PETシートの原料と種類
   (1) PETシートの種類と特性
    ①A−PET(未結晶)  ②O−PET(配向結晶)
    ③C−PET(球状結晶)  ④PET−G(完全未結晶)
   (2) A−PETシートの原料と特性
    ①コポリマー  ②ホモポリマー  ③結晶化速度
    ④IV値  ⑤熱成形性  ⑥曲げ弾性率、他
   (3) A−PETシートの熱成形
   (4) A−PETシートの構造と用途
  5−1−2 A−PETシートの市場動向
   (1) A−PETシートの用途分野
   (2) A−PETシートの需要量と推移
    ①国産シート  ②輸入シート
   (3) A−PETシートの生産量と樹脂消費量
    ①バージン樹脂  ②再生樹脂
   (4) A−PETシートの用途別需要量
    ①食品用シート  ②非食品用シート
  5−1−3 A−PETシートのメーカー動向
    ①エフピコ  ②リスパック  ③RP東プラ
    ④中央化学  ⑤ウツミリサイクルシステムズ
    ⑥シーピー化成  ⑦積水化成品工業  ⑧レコ
    ⑨進栄化成  ⑩竹内産業  ⑪ヤマトエスロン
    栗原製作所  ⑬アテナ工業  ⑭ニシヨリ
    ⑮オージェイケイ  ⑯ミネロン化成、他
  5−1−4 A−PET食品容器と惣菜市場
 5−2 PETフィルム
  5−2−1 PETフィルムの用途別出荷量と推移
    ①包装用  ②工業用  ③輸出
  5−2−2 PETフィルムの国別輸入量と国内需要量
    ①国産フィルム  ②輸入フィルム
  5−2−3 フィルム各社の事業展開
    ①東レ  ②三菱ケミカル  ③東洋紡
    ④ユニチカ  ⑤フタムラ化学  ⑥その他
 5−3 PETフィルム・シートのリサイクル状況
  5−3−1 食品容器シートとリサイクル樹脂(エフピコ)
    ①ボトル to シート  ②シート to シート
  5−3−2 フィルム to フィルム(花王/ライオン)
  5−3−3 MLCC用フィルムの再資源化
    ①TDK  ②村田製作所

    
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