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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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 Vol.3 No.329 低誘電材料&基板の技術革新と市場

 2023年11月刊行  定価:80,000円(税込み88,000円)      B5判 140ページ
    
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<刊行のねらい> 低誘電材料と5Gはこれからが本番

  1. 第5世代移動通信システム(5G)は2020年に開始されたが、総務省の調べでは5Gのトラフィック量は国内の全モバイルトラフィック量 の3〜4%に過ぎない。ミリ波帯による処理はほぼゼロであり、Sub6帯が60%以上を占めている。ミリ波帯の利用が少ない要因として、 遮蔽物によって展開できるエリアが狭いことや、ミリ波対応のスマートフォンが普及していないことがあげられている。このため2020年代 前半はSub6帯で展開し、20年代後半にミリ波帯を普及させ、30年頃にBeyond 5Gを開始するというシナリオがある。
  2. このシナリオが現実のものとなれば、ミリ波帯による通信はこれからが本番である。いまは5Gの利用拡大に向けて、プリント配線板の 誘電特性や材料技術の完成度を高め、市場投入を進めていくべきである。低誘電樹脂はPTFE、変性PPE、、LCP、MPIのほか、様々な製品が 開発されている。またガラス繊維、フィラー、添加剤、改質剤など、誘電性能や加工性を高める資材が相次いで上市されており、これらを 駆使しながらミリ波対応基板を広げていかなければならない。
  3. 政府はBeyond 5Gに向けた戦略を策定しているが、その要求特性は5Gをはるかに超える高度なものであり、材料開発がこれまで以上に重要 になってくる。本レポートは加速する各社の製品開発や市場の動きを精査し、それらの最新動向を整理、編纂したものである。

<目  次>                              見本ページ

1. 高周波通信の現状と製品開発
 1−1 第5世代(5G)移動通信システムの特性
  1−1−1 5Gの通信性能と特徴
   (1) 携帯電話の進展経緯
   (2) 第5世代(5G)の性能
    ①高速・大容量  ②低遅延  ③多数同時接続
  1−1−2 4Gから5Gへの移行ネットワーク
    ①LTE基地局  ②NR基地局
  1−1−3 5Gの通信周波数帯と特性
   (1) 電波の波長、周波数と用途
   (2) 5Gの通信周波数帯と特性
    ①Sub6帯  ②ミリ波・サブミリ波帯
 1−2 5Gの導入・普及状況
  1−2−1 国内の5G普及状況
    ①5G基地局数  ②5G人口カバー率
    ③周波数帯域別トラフィック量  ④その他
  1−2−2 Beyond 5G推進戦略
    ①機能の要求条件  ②新たな機能、他
  1−2−3 通信事業者の基地局投資状況
    ①NTTドコモ  ②KDDI/沖縄セルラー電話
    ③ソフトバンク  ④楽天モバイル  ⑤その他
  1−2−4 通信・携帯基地局の機器メーカー
    ①5G基地局の市場規模推移(世界、日本)
    ②ファーウェイ社  ③エリクソン社  ④ノキア社
    ⑤ZTE社  ⑥サムスン電子  ⑦富士通、他
 1−3 自動車の自動運転・ミリ波レーダ
  1−3−1 自動車のCASE開発と現状
    ①接続機能  ②自動運転
    ③カーシェアリング  ④電動化
  1−3−2 車載用ミリ波レーダと低誘電材料
 1−4 高周波通信部材の要求特性と製品開発
  1−4−1 ミリ波用基板の要求特性
  1−4−2 ミリ波用基板材料と製品開発
   (1) 低誘電プリント配線基板
    ①フレキシブル基板  ②リジッド基板
   (2) 低誘電アンテナ基板
  1−4−3 ミリ波用基板の材料特性
    ①PTFE  ②PPE  ③LCP
    ④PI  ⑤その他
  1−4−4 低誘電基板の材料開発
    ①低誘電フィラー  ②低誘電ガラスクロス、他
  1−4−5 放熱ニーズの製品開発
   (1) 5G用部材の高熱伝導化
   (2) 熱伝導フィラーと放熱製品
   (3) 5G用放熱製品のメーカー展開状況
 1−5 Beyond 5Gの基板材料と展望
  1−5−1 基板用樹脂の役割分担と多様化
  1−5−2 樹脂添加剤の高機能化
  1−5−3 超高速通信(光電融合)の基板設計
2. 低誘電樹脂の開発と競合
 2−1 樹脂の誘電特性
  2−1−1 高周波通信基板の要求特性
  2−1−2 各種樹脂の誘電率・誘電正接
    ①FR−4  ②PTFE  ③LCP
    ④PPE  ⑤PI、他
 2−2 低誘電樹脂の開発と製品展開
  2−2−1 液晶ポリマー(LCP)
   (1) 液晶ポリマーの基板開発と展開状況
   (2) 低誘電LCPフィルムのメーカー動向
    ①クラレ  ②村田製作所  ③千代田インテグレ
    ④共同技研化学  ⑤大倉工業  ⑥デンカ、他
   (3) LCP樹脂のメーカー動向
    ①ポリプラスチックス  ②住友化学
    ③上野製薬  ④ENEOS液晶  ⑤東レ
  2−2−2 ポリイミド(PI)、変性ポリイミド(MPI)
   (1) ポリイミドの原料とフィルム
   (2) PIフィルムの微多孔化
   (3) 低誘電ポリイミドのメーカー動向
    ①東レ・デュポン  ②カネカ  ③UBE
    ④東洋紡  ⑤ユニチカ  ⑥東京応化工業
    ⑦レゾナック  ⑧三菱ガス化学
  2−2−3 ポリフェニレンエーテル(PPE)
   (1) 低誘電熱硬化性PPEの開発と展開状況
   (2) 熱硬化性PPEのメーカー動向
    ①旭化成  ②太陽ホールディングス  ③JSR
    ④グローバルポリアセタール  ⑤日立製作所
  2−2−4 フッ素樹脂
   (1) フッ素樹脂の特性と低誘電基板
    ①PTFE  ②FEP  ③PFA  ④その他
   (2) フッ素樹脂のメーカー動向
    ①AGC  ②ダイキン工業  ③住友電気工業
    ④中興化成工業  ⑤その他
  2−2−5 ビスマレイミド(BMI)
    ①日本化薬  ②信越化学工業
    ③JFEケミカル  ④DIC  ⑤その他
  2−2−6 低誘電エポキシ樹脂
    ①DIC  ②ユニチカ  ③その他
  2−2−7 ポリフェニレンサルファイド(PPS)
   (1) PPSメーカーの生産能力
   (2) PPSの低誘電製品
    ①東レ  ②東ソー  ③その他
  2−2−8 ポリブチレンテレフタレート(PBT、東レ)
  2−2−9 シクロオレフィンポリマー(COP、日本ゼオン)
  2−2−10 環状オレフィンコポリマー(COC、三井化学)
  2−2−11 シンジオタクチックポリスチレン(SPS、出光興産)
  2−2−12 超低誘電フィルム(三菱ケミカル)
  2−2−13 低誘電感光性樹脂(レゾナック)
  2−2−14 その他(三菱ガス化学、トーヨーケム)
3. 低誘電フィラー・ガラスクロスの開発と市場展開
 3−1 高周波用樹脂の低誘電化材料
    ①低誘電フィラー  ②低誘電ガラスクロス
    ③低誘電ポリマー添加剤・改質剤、他
 3−2 高周波用コンポジットと低誘電フィラー
  3−2−1 セラミックスと樹脂の誘電特性
  3−2−2 低誘電フィラーの種類と特性
   (1) 低誘電フィラーの形状と素材
    ①粒子(中実、中空)  ②フレーク  ③繊維
   (2) 低誘電フィラーのコンポジット特性
    ①ナノ粒子  ②マイクロ粒子  ③表面極性基、他
  3−2−3 低誘電フィラーのメーカー動向
   (1) 低誘電フィラーの種類とメーカー
    ①粒子(シリカ、窒化ホウ素)  ②ガラスフレーク
    ③中空粒子(シリカ、ガラス、樹脂)  ④ガラス繊維
   (2) 低誘電粒子のメーカー展開状況
    ①デンカ  ②堺化学工業  ③日本板硝子
   (3) 低誘電中空粒子のメーカー展開状況
    ①日鉄鉱業  ②協和化学工業  ③トクヤマ
    ④宇部エクシモ  ⑤SG Japan  ⑥日本ゼオン
    ⑦スリーエムジャパン  ⑧太平洋セメント
    ⑨積水化成品工業  ⑩根上工業  ⑪その他
  3−2−4 低誘電フィラーの市場展望
 3−3 低誘電ガラスクロスの展開状況
  3−3−1 プリント基板の低誘電化とガラスクロス
  3−3−2 低誘電ガラスクロスとプリント基板
   (1) 基板用ガラスヤーン・クロスの種類と物性
   (2) 低誘電ガラス繊維の組成と物性値
    ①NEガラス  ②Dガラス  ③Tガラス、他
   (3) 各種ガラス繊維のプリプレグ特性
    ①誘電率  ②誘電正接  ③はんだ耐熱性、他
   (4) 開繊糸と極薄ガラスクロス
  3−3−3 低誘電ガラス繊維・クロスの展開状況
    ①日東紡績  ②旭化成  ③信越化学工業、他
  3−3−4 低誘電ガラス繊維・クロスの市場展望
 3−4 低誘電ポリマーの添加剤・改質剤
    ①荒川化学工業  ②日本触媒
4. 低誘電基板の開発とマーケット
 4−1 プリント配線板の国内生産動向
  4−1−1 プリント配線板の品種別生産量
    ①リジッド配線板(片面、両面、多層、他)
    ②フレキシブル配線板(片面、両面・多層)
    ③モジュール基板(リジッド系、他)
  4−1−2 プリント配線板の品種別生産額と動向
  4−1−3 日系メーカーの国内・海外生産額
 4−2 高周波用フレキシブル基板の材料・製品開発
  4−2−1 高周波用フレキシブル基板の樹脂
    ①LCP  ②PI  ③COP  ④その他
  4−2−2 高周波フレキシブル基板用銅箔の種類
    ①H−VLP2  ②H−VLP
    ③VLP  ④その他
  4−2−3 フレキシブル銅張積層板の製造法
    ①ラミネート法(銅箔/接着剤/PI)
    ②キャスト法(銅箔/PI)
    ③ダブルベルトプレス法(銅箔/LCP)
  4−2−4 高周波用フレキシブル基板の製品開発
   (1) 高周波用フレキシブル基板の種類と構造
   (2) FPC用低誘電接着フィルム・シート
    ①荒川化学工業(熱可塑性PIワニス)
    ②東亞合成(エポキシ系フィルム状接着剤)
    ③トーヨーケム(低誘電ポリマー接着シート)
    ④デクセリアルズ(低誘電ボンディングシート)
    ⑤リンテック(熱硬化性低誘電接着フィルム)
    ⑥藤森工業(接着剤付銅箔)、他
   (3) 無接着剤多層LCP−FCCL(村田製作所)
   (4) キャスト法PI−FCCL(日鉄ケミカル&マテリアル)
   (5) キャスト法LCP−FCCL(共同技研化学)
 4−3 高周波用リジッド基板の材料と製品開発
  4−3−1 リジッド基板材料の高周波適性
  4−3−2 高周波用リジッド基板のニーズと材料
  4−3−3 低誘電接着フィルム・シート(レゾナック)
5. ミリ波用アンテナ基板の材料・製品開発
 5−1 ミリ波用アンテナ基板材料の要求事項
  5−1−1 アンテナの用途と種類
  5−1−2 アンテナインパッケージの構造と低損失化
    ①RF−IC  ②パッチアンテナアレイ、他
  5−1−3 基地局用ミリ波アンテナの製品開発
   (1) アンテナ基板用微多孔質フィルム
   (2) 透明基板アンテナ(AGC、大日本印刷)
   (3) 屋外用フィルム型アンテナ(大日本印刷)
   (4) 5G・Sub6帯ガラスアンテナ(AGC、他)
   (5) アンテナ用透明PPSフィルム(東レ)
 5−2 車載ミリ波レーダ用プリント基板
  5−2−1 自動車の安全性訴求と運転支援機能
   (1) 先進運転支援システム(ADAS)の種類
   (2) 自動運転のレベル定義(レベル1〜5)
  5−2−2 センサー部品の種類と機能
    ①カメラ  ②ミリ波レーダ  ③LiDAR
  5−2−3 車載ミリ波レーダの搭載状況
   (1) センシングとECUの搭載位置
   (2) ミリ波レーダの種類と搭載状況
    ①長距離  ②中距離  ③近距離/超近距離
   (3) 車載用レーダの周波数特性
  5−2−4 低損失アンテナ基板の開発動向
 5−3 携帯機器用ミリ波アンテナの製品開発
  5−3−1 ミリ波対応スマートフォンとアンテナ
  5−3−2 ミリ波対応スマートフォンの展望

    
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