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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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 Vol.3 No.336 高機能フィルムの技術と最新マーケット

 2024年9月刊行  定価:84,000円(税込み92,400円)      B5判 160ページ     
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<刊行のねらい> 成長分野は車載用と高周波関連

  1. 工業用フィルムは用途が広範囲にわたり、かつ多様な機能性フィルムが使用されている。それらの中で需要が大きく拡大してきたのが、 積層セラミックコンデンサ(MLCC)の離型フィルム、リチウムイオン二次電池(LiB)の外装フィルム、半導体の工程用粘着フィルム、高周波用 低誘電フィルム、フィルムコンデンサの誘電体フィルム、微細電極接続の異方導電性フィルムなどである。これらは景気の変動による生産 の増減はあるものの、いずれも工業用の先端を行く高機能フィルムである。そして需要を牽引してきたのが、自動車の電動化・電装化や スマートフォンの高機能化である。
  2. 世界市場ではわが国のフィルムメーカーが高いシェアを有している分野がいくつかある。LiBの外装フィルムは大日本印刷とレゾナック・パッケージング、 異方導電性フィルムはデクセリアルズとレゾナック、MLCC用離型フィルムは東洋紡、リンテック、三井化学ICTマテリアル、日東電工、 東レなどのシェアが高い。半導体の粘着フィルムもリンテック、三井化学ICTマテリアル、古河電気工業、日東電工、レゾナックなどが市場の大半を占めている。
  3. 工業用フィルムは成熟化している用途や、需要が後退している用途、あるいは穏やかに増加している分野など、その状況は様々である。本レポート は各フィルムの技術や市場を精査し、その最新動向を整理、編纂したものである。

<目  次>                            見本ページ

1. 工業用機能性フィルムの製品と市場展開
 1−1 工業用機能性フィルムの製品展開
  1−1−1 機能性フィルムの種類と用途
    ①バリアフィルム ②導電性フィルム
    ③工程用剥離・離型フィルム
    ④低誘電フィルム ⑤耐熱性フィルム
  1−1−2 機能性フィルムの工業用展開状況
    ①電子部品包装材 ②リチウムイオン電池外装材
    ③医薬品包装材 ④太陽電池バックシート
    ⑤電磁波シールド ⑥タッチパネル基板
    ⑦異方導電性接着剤 ⑧工程用保護フィルム
    ⑨MLCC用フィルム ⑩半導体工程用フィルム
    ⑪高周波用低誘電フィルム
 1−2 機能性フィルムの最新開発動向
  1−2−1 環境対応ニーズとフィルム開発
   (1) MLCCフィルムの水平リサイクル
   (2) 偏光板保護フィルムのリサイクル
   (3) 複合フィルムのモノマテリアル化
   (4) 再生PETフィルムのラベル台紙
   (5) 無溶媒塗料向けPETフィルムの開発
  1−2−2 機能性フィルムの新技術開発
   (1) ハイバリアフィルムの高速蒸着技術
   (2) ミリ波用電波吸収フィルムの開発
 1−3 工業用機能性フィルムの市場展望
2. 水蒸気・ガスバリアフィルム
 2−1 バリアフィルムの製品と材料
  2−1−1 各種フィルムのバリア性能
  2−1−2 バリアフィルムの種類と製品
    ①単体フィルム ②コーティングフィルム
    ③ラミネートフィルム ④共押出フィルム
    ⑤蒸着フィルム ⑥酸素吸収フィルム
 2−2 バリアフィルムの開発と市場展開
  2−2−1 バリアフィルムのメーカー全覧
  2−2−2 アルミ蒸着フィルム
   (1) アルミ蒸着フィルムの基材と用途
   (2) アルミ蒸着フィルムの販売量
   (3) フィルムメーカーの販売量と製品展開
    ①東レフィルム加工 ②アールエム東セロ
    ③サイチ工業 ④尾池パックマテリアル
    ⑤麗光 ⑥TOPPAN ⑦大日本印刷
    ⑧エーアイシーテック ⑨その他
  2−2−3 透明蒸着フィルム
   (1) 透明蒸着の製膜技術と性能(PVD、CVD)
   (2) 透明蒸着フィルムの課題と改良技術
    ①多層構造膜 ②二元蒸着膜 ③その他
   (3) 透明蒸着フィルムの需要量と用途
   (4) 透明蒸着フィルムのメーカー動向
    ①TOPPAN ②東レフィルム加工 ③大日本印刷
    ④三菱ケミカル ⑤尾池パックマテリアル
    ⑥東洋紡 ⑦アールエム東セロ ⑧その他
  2−2−4 ナノコンポジットコートフィルム
   (1) コンポジット樹脂の構造とバリア機能
   (2) フィルムのメーカーと製品展開
    ①ユニチカ ②アールエム東セロ
    ③クラレ ④興人フィルム&ケミカルズ
  2−2−5 バリア樹脂フィルム
   (1) 各種樹脂のバリア性能
    ①EVOH ②PVA ③PVDC ④N−MXD6、他
   (2) バリア樹脂フィルムの種類とメーカー
    ①PVDCコート ②共押出多層フィルム
    ③三菱ケミカル ④グンゼ ⑤ユニチカ
    ⑥興人フィルム&ケミカルズ ⑦その他
 2−3 バリアフィルムの市場展開
  2−3−1 バリアフィルムの用途展開とバリア性能
   (1) バリアフィルムの工業用途とバリア性能
   (2) ハイバリアフィルムの構造
    ①マルチレイヤ― ②有機・無機多層積層
  2−3−2 電子部品包装用バリアフィルム
   (1) 水蒸気接触による金属部品の劣化(MSL)
   (2) 電子部品包装フィルムの特性と展開状況
  2−3−3 リチウムイオン電池(LiB)外装フィルム
   (1) LiBの国内生産量と世界のEV需要
   (2) パウチ型LiBセルの拡大とセル構造
    ①車載用LiBの採用セル比率
    ②自動車各社の採用セルと電池メーカー
   (3) パウチ型包装材の構造と要求特性
   (4) ラミネートフィルムの市場とメーカー動向
    ①大日本印刷 ②レゾナック・パッケージング、他
  2−3−4 医薬品包装材
   (1) バリアフィルムによる医薬品の適用例
   (2) PTP防湿シートの種類と需要量
   (3) PTP防湿シートのメーカー動向
    ①住友ベークライト ②三菱ケミカル、他
  2−3−5 太陽電池バックシート
   (1) 太陽電池の国内生産・出荷量と推移
   (2) 太陽電池の構造とバックシートの材料構成
    ①PET ②PVF ③EVA ④その他
   (3) ペロブスカイト太陽電池とバリアフィルム
   (4) バックシートの需要量とメーカー
3. 導電性フィルム
 3−1 導電性フィルムの種類と用途
  3−1−1 導電性フィルムの用途展開
  3−1−2 電子部品包装材の帯電防止フィルム
   (1) 包装用フィルムの帯電要因と電子部品障害
   (2) 帯電防止包装材の種類と機能
   (3) 電子部品用帯電防止フィルムの市場動向
  3−1−3 電磁波シールド用フィルムの種類と市場
   (1) 電子機器の電磁波干渉とその影響
   (2) 電磁波干渉対策の種類
   (3) 電磁波シールドの原理と性能
   (4) 電磁波シールド用フィルムの展開状況
    ①電磁波シールドの導電性付与方法
    ②電磁波シールド用フィルムの製品展開
     1)タツタ電線 2)トーヨーケム 3)その他
 3−2 透明導電性フィルムの開発と用途展開
  3−2−1 透明導電膜の種類
  3−2−2 タッチパネルと透明導電性フィルム
   (1) タッチパネル方式の種類と特性
    ①静電容量式 ②抵抗膜式 ③その他
   (2) 透明導電性フィルムの展開状況
    ①ITO ②銀メッシュ ③銀ナノワイヤー、他
   (3) 透明導電性フィルムの需要動向とメーカー
    ①透明導電膜の市場展開
    ②透明導電性フィルムのメーカーと製品開発
 3−3 異方導電性フィルム(ACF)
  3−3−1 異方導電性フィルムの構造と粒子分散状態
   (1) 異方導電性フィルムの接続原理
   (2) 異方導電性フィルムの構造と粒子分散
    ①単層構造 ②2層構造 ③整列型、他
  3−3−2 フィルムの構成材料と要求特性
  3−3−3 異方導電性フィルムの用途展開
   (1) ディスプレイの回路接続
   (2) 太陽電池セルの電極
  3−3−4 異方導電性フィルムのメーカー動向
    ①デクセリアルズ ②レゾナック ③その他
4. 工程用剥離・離型フィルム
 4−1 保護用粘着フィルムの構造と粘着剤の種類
 4−2 工程用表面保護フィルム
  4−2−1 保護用粘着フィルムの基本機能
  4−2−2 工程用保護フィルムの用途
  4−2−3 偏光子保護フィルムの市場と競合
   (1) 偏光板の構造とフィルムの機能
   (2) 保護・位相差フィルムの市場動向
    ①TAC ②アクリル ③COP ④PET
    ⑤日本ゼオン ⑥コニカミノルタ
    ⑦富士フイルム ⑧東洋紡 ⑨その他
 4−3 工程用離型フィルム
  4−3−1 セラミックコンデンサ(MLCC)用フィルム
   (1) MLCCの製品と用途
   (2) MLCCの製造工程とフィルム
    ①離型フィルム ②プレスフィルム
   (3) 離型フィルムの剥離性と素材
   (4) MLCCのマーケット動向
    ①MLCCの生産量とメーカー動向
    ②MLCC用フィルムの需要量と各社の増設
     1)東洋紡 2)リンテック 3)東レ、他
   (5) 離型フィルムの水平リサイクル
    ①TDK ②村田製作所
  4−3−2 半導体製造工程用テープ
   (1) 半導体の市場規模と予測(世界)
   (2) 回路形成後の製造工程と離型粘着テープ
    ①バックグラインド工程用粘着テープ
    ②ダイシング工程用粘着テープ
    ③ダイボンディング工程用接着フィルム
   (3) 各種粘着テープの需要動向とメーカー
   (4) 各粘着テープの各社別動向
    ①リンテック ②三井化学ICTマテリアル
    ③レゾナック ④日東電工 ⑤古河電気工業
    ⑥積水化学工業 ⑦住友ベークライト、他
5. 誘電特性フィルム
 5−1 高周波通信の拡大と低誘電材料
  5−1−1 高周波通信の用途分野と現状
    ①高周波移動通信システム(5G・6G)
    ②車載用ミリ波レーダ ③その他
  5−1−2 高周波通信部材の要求特性と製品
    ①低誘電プリント基板 ②低誘電アンテナ基板
 5−2 低誘電樹脂とフィルムの展開状況
  5−2−1 各種樹脂の比誘電率、誘電正接
  5−2−2 LCPフィルムのメーカー展開状況
    ①村田製作所 ②クラレ ③共同技研化学
    ④千代田インテグレ ⑤大倉工業 ⑥デンカ、他
  5−2−3 変性PIフィルムのメーカー展開状況
    ①東レ・デュポン ②カネカ ③UBE、他
  5−2−4 その他
    ①フッ素樹脂フィルム ②PPEフィルム、他
 5−3 低誘電フィルムの用途と製品開発
  5−3−1 高周波用フレキシブル基板の製品開発
   (1) 低誘電フレキシブル基板の材料
    ①ベースフィルム ②ボンディングシート
    ③ワニス ④接着フィルム ⑤その他
   (2) 無接着剤多層構造フレキシブル基板
  5−3−2 ミリ波アンテナ用フィルムと製品開発
   (1) ミリ波アンテナの用途分野
   (2) 低損失アンテナ基板の製品開発
    ①フッ素フィルム ②透明基板アンテナ、他
 5−4 フィルムコンデンサ
  5−4−1 フィルムコンデンサの構造と機能
  5−4−2 コンデンサ用誘電体フィルムの種類
    ①PP ②PET ③PPS ④PEN ⑤その他
  5−4−3 OPPフィルムの製品開発と増産体制
    ①東レ ②王子エフテックス ③その他
6. 高耐熱性フィルム
 6−1 各種樹脂の耐熱性
  6−1−1 各種樹脂の融点、ガラス転移点
  6−1−2 高耐熱性フィルムの種類と特性
  6−1−3 高耐熱フィルムのメーカー動向
 6−2 高耐熱性フィルムの用途展開
  6−2−1 FPC用フィルムの種類と競合
    ①PIフィルム ②LCPフィルム ③その他
  6−2−2 耐熱テープの素材と用途
    ①PIテープ ②フッ素テープ ③PPSテープ
    ④PETテープ ⑤PPテープ ⑥複合テープ
  6−2−3 フレキシブルフラットケーブルの耐熱フィルム
7. バイオマス・生分解性フィルム
 7−1 バイオプラスチックの種類と変遷
  7−1−1 バイオポリマーのニーズと社会背景
  7−1−2 原料と機能によるポリマーの分類
  7−1−3 バイオポリマーの環境ニーズ
 7−2 バイオプラスチックのマーケット動向
  7−2−1 世界のバイオプラスチック市場動向
   (1) バイオポリマーの生産能力(生分解、非生分解)
   (2) 各種ポリマー別の生産能力
   (3) バイオポリマーの用途別生産能力
  7−2−2 日本のバイオプラスチック市場
   (1) 各種バイオプラスチックの需要量
   (2) ポリ乳酸の国別輸入量推移
 7−3 バイオマス・生分解性フィルムの用途展開
  7−3−1 生分解性フィルムの樹脂と認定品全覧
  7−3−2 農業用生分解マルチフィルムの市場
   (1) 農業用生分解性フィルムの成長要因
   (2) 生分解性マルチフィルムの需要量と推移
   (3) 生分解マルチフィルムのマーク認定製品
  7−3−3 非生分解バイオマスフィルムの市場展開

    
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