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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

TEL. 06-4305-6570

〒543-0001 大阪市天王寺区上本町6-7-21-502

 Vol.3 No.326 成長分野における高機能フィラーの開発動向

 2023年4月刊行  定価:80,000円(税込み88,000円)       B5判 160ページ     
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<刊行のねらい> ニーズは高機能化と高度の粒子制御

  1. 殆どのプラスチック製品にはフィラーが充填されている。その目的は増量によるコストの低減から、強度の向上、機能の付与など様々であるが、 いま活発化しているのはプラスチック部品の高機能化である。自動車はEV化やADASの導入で発熱部品が増えており、電磁波干渉による部品の 誤作動も懸念される。車載ミリ波レーダのアンテナ基板や、5Gのプリント基板、アンテナ基板は伝送損失を低減しなければならない。これらの プラスチック部品に機能を付加しているのが、熱伝導性、導電性、低誘電率などの高機能フィラーである。
  2. フィラーはサイズが小さいほど比表面積が大きくなるため機能の発現が大きくなるが、ナノ粒子は凝集しやすいため分散や取扱いが難しい。 形状には粒状、繊維状、板状などがあり、それぞれに長所、短所があるためうまく使い分けなければならない。また、熱伝導フィラーや導電性 フィラーは樹脂中にパーコレーションを形成しなければならないが、コスト面から少ない充填量で効率よく形成する必要がある。さらに、樹脂中 で繊維状、板状のフィラーを任意に配向させるなど、フィラーの充填には高度な技術が駆使されている。
  3. フィラーは古くから利用されている樹脂用の資材であるが、その位置づけは増量剤から機能材料へと変わり、その機能も時代の流れとともに高度化 してきた。本レポートは現在の高機能フィラーを精査し、その最新動向を編纂したものである。

<目  次>                           見本ページ

1. 高機能フィラーの市場ニーズと最新動向
 1−1 高機能フィラーの最新マーケット動向
  1−1−1 高機能フィラーのニーズと市場
    ①電気自動車(EV)  ②自動運転  ③ADAS
    ④高周波通信(5G)  ⑤新型コロナ感染、他
  1−1−2 プラスチック製品の要求機能とフィラー
   (1) フィラーの役割と分類(増量、補強、機能付与)
   (2) 要求機能とフィラーの種類
    ①サイズ  ②形状  ③放熱・熱伝導
    ④低誘電・高誘電  ⑤導電  ⑥抗菌、他
 1−2 高機能フィラーの成長分野と製品開発
  1−2−1 次世代自動車の開発と樹脂部品の要求機能
   (1) パワーコントロールユニット(PCU)の高出力密度化
   (2) 電子制御ユニット(ECU)の電磁波・熱対策
   (3) ミリ波レーダのアンテナ基板
  1−2−2 5Gシステムと樹脂部品の機能
   (1) 高周波通信用基板の要求特性
   (2) プリント基板の小型化と誘電特性
  1−2−3 新型コロナの感染対策と抗ウイルス・抗菌機能
   (1) 除菌ニーズの拡大
   (2) 抗ウイルス・抗菌機能とフィラー
 1−3 高機能フィラーの製品開発と市場展望
2. 放熱・熱伝導フィラー
 2−1 熱対策とフィラー・製品の最新動向
  2−1−1 放熱ニーズの拡大と要因
   (1) 自動車のEV化・自動運転化
   (2) 第5世代移動通信システム(5G)の導入
   (3) 高出力LEDの採用拡大
  2−1−2 熱対策とフィラー・製品の最新動向
   (1) 高熱伝導フィラーによる熱対策
   (2) 放熱製品の種類と特性
    ①高硬度シート  ②低硬度シート  ③接着剤
    ④フェイズチェンジマテリアル  ⑤グリース
    ⑥粘着テープ  ⑦ゲル  ⑧その他
   (3) TIM用放熱製品の適用法
 2−2 高熱伝導フィラーの種類と開発動向
  2−2−1 各種放熱フィラーの形状と熱伝導性
    ①破砕状  ②球状  ③鱗片状  ④繊維状
  2−2−2 各種フィラーの熱伝導率
    ①アルミナ  ②窒化アルミ  ③シリカ
    ④窒化ホウ素  ⑤窒化ケイ素  ⑥マグネシア
    ⑦黒鉛  ⑧炭素繊維  ⑨炭化ケイ素、他
  2−2−3 放熱フィラーの製品開発
   (1) 窒化アルミニウムウィスカー(U−MAP)
   (2) 特殊形状アルミナ(DIC)
   (3) カーボンナノチューブ
   (4) 窒化ホウ素ナノチューブ
 2−3 高熱伝導フィラーのマーケット動向
  2−3−1 絶縁系放熱フィラーの価格
  2−3−2 絶縁系放熱材料の需要量と動向
    ①放熱フィラー  ②放熱基板
  2−3−3 各種放熱フィラーのメーカー動向
   (1) アルミナ
    ①デンカ  ②レゾナック  ③住友化学  ④その他
   (2) 窒化ホウ素
    ①レゾナック  ②三菱ケミカル  ③ADEKA
    ④トクヤマ  ⑤JFEミネラル  ⑥その他
   (3) 窒化アルミニウム
    ①トクヤマ  ②古河電子  ③東洋アルミニウム
    ④燃焼合成  ⑤U−MAP  ⑥その他
   (4) 窒化ケイ素
    ①デンカ  ②UBE  ③トクヤマ  ④その他
   (5) 酸化マグネシウム(マグネシア)
    ①宇部マテリアルズ  ②神島化学工業  ③デンカ、他
  2−3−4 放熱フィラーのメーカー別展開状況
 製品展開(品種、粒径、形状等)、新製品開発、
 工場、生産能力、増設推移・計画、売上高、他 
    ①デンカ  ②トクヤマ  ③レゾナック  ④古河電子
    ⑤JFEミネラル  ⑥住友化学  ⑦日本軽金属
    ⑧神島化学工業  ⑨宇部マテリアルズ  ⑩DIC
    ⑪日鉄ケミカル&マテリアル  ⑫三菱ケミカル
    ⑬日本ファインセラミックス  ⑭ADEKA
    ⑮東洋アルミニウム  ⑯大日精化工業、他
 2−4 放熱コンパウンドの技術と製品開発
  2−4−1熱伝導率と導電性、絶縁性
    ①導電・熱伝導タイプ  ②導電・高熱伝導タイプ
    ③絶縁・熱伝導タイプ  ④絶縁・高熱伝導タイプ
  2−4−2 コンパウンド技術の開発と製品特性
   (1) 異粒子径フィラーの高密度充填
   (2) 板状フィラーの垂直配向シート
   (3) 炭素繊維の垂直配向シート
   (4) 窒化ホウ素の剥離分散シート
   (5) 窒化ケイ素のコンポジットと熱伝導率
   (6) 静電吸着法によるコンポジット
   (7) 高耐熱性樹脂の熱伝導コンポジット
  2−4−3 放熱コンパウンドの課題
 2−5 放熱製品の需要量と市場規模
  2−5−1 放熱製品の市場規模推移
  2−5−2 放熱製品の素材別市場規模
    ①シリコーン系TIM  ②エンプラ系コンパウンド
    ③非シリコーン系TIM  ④グラファイトシート
  2−5−3 放熱製品の製品別市場規模
    ①ペースト  ②樹脂シート
    ③ペレット  ④グラファイトシート
  2−5−4 各種放熱製品の需要量
    ①放熱シート  ②ペースト  ③グラファイトシート
  2−5−5 放熱基板の需要量と用途
    ①セラミック基板  ②金属ベース基板
 2−6 放熱フィラー・製品の市場展望
3. 低誘電・高誘電フィラー
 3−1 低誘電・高誘電のニーズと市場
  3−1−1 高周波通信と低誘電率・低誘電正接
   (1) 第5世代移動通信システムの材料ニーズ
    ①5Gの性能と用途
    ②5Gの周波数帯とプリント配線基板
   (2) 自動車の自動運転・ADASと材料
    ①自動運転・ADASの開発と採用状況
    ②ミリ波レーダ・アンテナの低損失基板
  3−1−2 電子部品の小型化と高誘電率・低誘電正接
   (1) 高誘電率によるコンデンサの小型化
   (2) 高誘電材料の開発、展開状況
 3−2 プリント配線基板・アンテナ基板の低誘電材料
  3−2−1 高周波通信の伝送損失
  3−2−2 基板用低誘電樹脂の展開状況
    ①LCP  ②PI  ③PTFE  ④COP  ⑤SPS、他
  3−2−3 低誘電ガラス繊維クロスの需要拡大
  3−2−4 低誘電フィラーによるコンポジット
 3−3 低誘電フィラーの展開状況
  3−3−1 セラミックスとポリマーの誘電特性
  3−3−2 低誘電フィラーの種類と特性
  3−3−3 低誘電フィラーの種類とメーカー
    ①シリカ  ②窒化ホウ素  ③ガラス繊維
    ④中空粒子(シリカ、ガラス、樹脂)  ⑤その他
  3−3−4 各種低誘電フィラーのメーカー動向
   (1) 低誘電粒子
    ①デンカ  ②日鉄ケミカル&マテリアル、他
   (2) 低誘電中空粒子
    ①日鉄鉱業  ②協和化学工業  ③トクヤマ
    ④SG Japan  ⑤宇部エクシモ  ⑥根上工業
    ⑦スリーエムジャパン  ⑧太平洋セメント
    ⑨積水化成品工業  ⑩日本ゼオン、他
   (3) 低誘電ガラス繊維
    ①日東紡績  ②信越化学工業  ③その他
 3−4 高誘電率・低誘電正接製品の開発状況
  3−4−1 コンデンサの大容量化と誘電体
    ①チタン酸バリウム  ②酸化チタン、他
  3−4−2 高周波回路基板の小型化ニーズと高誘電化
   (1) 高誘電率フィラーの充填フィルム
   (2) 高誘電率フィラーの充填PPE樹脂
  3−4−3 高誘電率フィラーのメーカーと製品
   (1) チタン酸バリウムの展開状況
    ①富士チタン工業  ②太陽誘電  ③デンカ
    ④日本化学工業  ⑤共立マテリアル、他
   (2) 高周波対応誘電性複合材料
    ①大塚化学  ②三菱エンジニアリングプラスチックス
  3−4−4 高誘電率フレキシブル基板の開発
        (銀ナノワイヤ添加CNFペーパー)
4. 導電性フィラー
 4−1 電磁波シールドのニーズと製品
  4−1−1 電子機器の電磁波干渉とその影響
  4−1−2 電磁波干渉対策(EMC対策)の種類
    ①EMI対策  ②EMS対策  ③その他
  4−1−3 電磁波シールドの原理と性能
 4−2 電磁波シールドの製品展開
  4−2−1 プラスチック筐体の導電性付与
  4−2−2 電磁波シールド用導電性製品
    ①導電性塗料  ②導電性フィルム・シート
    ③導電性コンパウンド  ④めっき加工、他
 4−3 導電性フィラーの展開状況
  4−3−1 導電性フィラーの素材と形状
    ①カーボン系  ②金属系  ③金属酸化物系、他
  4−3−2 カーボン系導電性フィラー
   (1) 導電性カーボンブラックの種類
    ①ケッチェンブラック  ②アセチレンブラック
    ③バルカンXC−72  ④HAFカーボン、他
   (2) カーボンナノチューブ、VGCF
   (3) PAN系・ピッチ系炭素繊維、CNF
  4−3−3 金属系導電性フィラー
    ①金属粒子  ②金属繊維  ③その他
  4−3−4 金属被覆系導電性フィラー
   (1) 金属被覆炭素繊維(帝人)
   (2) 金属被覆導電性粒子(異方導電性フィルム)
  4−3−5 金属酸化物系導電性フィラー
    ①酸化スズ  ②酸化亜鉛  ③酸化チタン、他
 4−4 導電性フィラーの市場展望
5. 抗ウイルス・抗菌フィラー
 5−1 新型コロナ対策と抗菌・抗ウイルス加工
  5−1−1 新型コロナウイルスの感染経緯と現状
  5−1−2 抗ウイルス・抗菌ニーズの拡大
  5−1−3 抗ウイルス・抗菌加工製品の市場動向
    ①塗料・コーティング剤  ②繊維製品
    ③フィルム・シート  ④化粧板・化粧シート
 5−2 抗ウイルス・抗菌剤の素材と製品
  5−2−1 抗ウイルス・抗菌剤の機能と特性
   (1) 抗菌剤のニーズと要求特性
   (2) 各種抗菌剤の性質(無機、有機、天然)
  5−2−2 無機系抗菌剤の種類
   (1) 有効成分の種類と担持方法
    ①金属イオン(銀、銅)  ②担体(ケイ酸塩、他)
   (2) 抗菌性能と特性
  5−2−3 光触媒の抗菌作用
   (1) 光触媒反応と抗菌メカニズム
   (2) 可視光応答型光触媒の抗菌効果
 5−3 無機系抗菌剤のメーカー動向
  5−3−1 各社の製品一覧
    ①会社名  ②商品名  ③活性成分(銀、銅、等)
    ④担体(アルミノケイ酸塩、ケイ酸ガラス等)、他
  5−3−2 無機系抗菌剤の各社展開状況
    ①シナネンゼオミック  ②東亞合成  ③石塚硝子
    ④富士ケミカル  ⑤住友大阪セメント  ⑥サンギ
    ⑦太平化学産業  ⑧ラサ工業  ⑨アムテック
    ⑩興亞硝子  ⑪アスカテック  ⑫八千代工業
    ⑬タイショーテクノス  ⑭スギノマシン  ⑮DIC
    ⑯住化エンバイロメンタルサイエンス  ⑰東レ
    ⑱堺化学工業  ⑲相田化学工業  ⑳AETP Japan
 5−4 無機抗菌剤、光触媒の応用製品
  5−4−1 フィラーとしての抗菌剤と加工
  5−4−2 抗ウイルス・抗菌の樹脂コンパウンド
   (1) コンパウンド用の抗菌剤と樹脂
   (2) 樹脂コンパウンドのメーカーと製品展開
  5−4−3 抗ウイルス・抗菌の塗料・コーティング剤
   (1) 抗菌剤と塗料・コーティング剤の製品開発
   (2) 塗料・コーティング剤のメーカーと製品展開
  5−4−4 光触媒のコーティング技術と製品
   (1) 光触媒コーティング膜の構造と特性
   (2) 光触媒の成膜材料
   (3) コーティング剤のメーカーと製品
  5−4−5 抗ウイルス・抗菌剤と加工フィルム
   (1) 抗菌剤のフィルム加工法と要求特性
   (2) 抗ウイルス・抗菌フィルムの各社展開状況

    
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