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株式会社大阪ケミカル・マーケティング・センターはマーケットリサーチを専門とする1962年設立の実績ある会社です。

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 Vol.3 No.322 生分解性プラスチックの製品/用途/市場動向

 2022年4月刊行  定価:73,000円(税込み80,300円)      B5判 160ページ     
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<刊行のねらい> 大幅に上方修正された世界の生産能力

  1. 欧州バイオプラスチック協会(EUBP)は、世界における2021年の生分解性プラスチック生産能力を155万トン/年と推定しており、 22年は369万トン/年、26年は529万トン/年と予測している。EUBPはかつて22年の生産能力を153万トン/年と予想していたが、 200万トン/年以上引き上げた。その理由は中国における爆発的な増設である。いま中国ではPBAT、PBS、PLA、PGAなどの投資 計画が殺到しており、その全生産能力は800万トン/年に達すると言われている。1社で100万トン/年を超えるケースもある など、中国は生分解性プラスチックの建設ラッシュである。
  2. 世界では海洋をはじめとするプラスチック廃棄物の汚染や、廃プラスチックの処理問題が深刻化している。このため各国は 使い捨てプラスチック製品の規制を強化し、生分解性樹脂やバイオマス原料への転換を促している。約4億トンといわれる プラスチックの生産量からみれば、生分解性プラスチックの生産量は微々たるものであるが、脱炭素やサスティナブルな社会 に向かって普及させなければならない状況にある。
  3. いま、プラスチックのニーズは生分解へ向かっている。中国の増設による過当競争が懸念されるものの、これから大きく成長 していくと予想される。本レポートは生分解性プラスチックの市場、製品展開などを精査し、その最新動向を整理、編纂した ものである。

<目  次>                           見本ページ

1. 生分解性プラスチックの最新マーケット動向
 1−1 世界のプラスチック環境規制
  1−1−1 プラスチックをめぐる環境問題
  1−1−2 プラスチックによる環境汚染
   (1) プラスチックごみの海洋流出量
   (2) マイクロプラスチックの浮遊量
  1−1−3 プラスチック廃棄物の処理問題
   (1) 各国の廃プラスチック輸入規制
   (2) 改正バーゼル条約による輸出規制
   (3) 変動する廃プラスチックの貿易フロー
  1−1−4 世界のプラスチック使用規制状況
   (1) 使い捨てプラスチック製品の規制
   (2) 各国の使用規制状況
    @ドイツ Aフランス Bイギリス C中国、他
 1−2 日本のプラスチック環境対策
  1−2−1 プラスチックの生産・消費・排出量推移
  1−2−2 プラスチック廃棄物の処理状況
   (1) プラスチック廃棄物のリサイクル量と推移
    @マテリアル Aケミカル Bサーマル、他
   (2) プラスチック廃棄物の国別輸出量
    @中国 A香港 Bマレーシア Cベトナム、他
  1−2−3 プラスチックごみ対策の新動向
    @使用量削減 Aリサイクル B生分解性
    C脱プラスチック Dその他
 1−3 生分解性プラスチックのマーケット動向
  1−3−1 生分解・バイオプラスチックの種類と変遷
   (1) 生分解・バイオポリマーのニーズと社会
   (2) 原料と生分解機能によるポリマーの分類
   (3) 拡大するプラスチックの生分解ニーズ
  1−3−2 世界のバイオプラスチック生産能力推移
   (1) 生分解・非生分解バイオポリマーの生産能力推移(20〜26年)
   (2) 各種ポリマーの生産能力とシェア
    @PBAT APBS BPLA CPHA Dデンプン系
    EバイオPE FバイオPA GバイオPET
    HPFE IバイオPP JバイオPTT Kその他
   (3) 生産能力の用途比率
    @軟質・硬質包装材 A繊維 B日用品
    C農園芸 D自動車等 Eその他
   (4) 生産能力の地域別比率
    @アジア A欧州 B北米 C南米 Dその他
   (5) 中国の設備増強と世界の需給バランス
  1−3−3 日本のバイオプラスチック需要量
   (1) 各種バイオプラスチックの需要量
    @PLA AバイオPET BバイオPE CバイオPA、他
   (2) ポリ乳酸の国別輸入量・輸入額
    @米国 Aタイ B中国 Cその他
   (3) バイオPEの輸入量推移
2. 生分解性プラスチックの新技術・製品開発
 2−1 生分解性プラスチックの国際規格
  2−1−1 生分解性プラスチックのISO規格
    @試験方法(生分解度、崩壊度) A温度・試験期間、他
  2−1−2 バイオマスプラスチックのISO規格
 2−2 海洋生分解性プラスチックの試験法とISO規格
  2−2−1 海洋分解試験の規格化状況
  2−2−2 海洋生分解度の測定方法と課題
   (1) 海洋生分解性の測定方法
    @遠洋(浮遊) A浅海(海底) B潮間帯(堆積物)
   (2) 測定方法の課題
  2−2−3 新規格の試験法とその影響
  2−2−4 国際規格への対応
  2−2−5 海洋生分解性プラスチックの認証制度と製品
        (OK biodegradable MARINE)
 2−3 海洋生分解性プラスチックの新製品開発
  2−3−1 海洋生分解の課題と開発目標
   (1) 生分解性プラスチックの海洋生分解性
    @PHA APCL BPBS CPBSA DPBAT、他
   (2) 深海のプラスチック汚染と生分解
  2−3−2 NEDOのムーンショット型研究開発
    @海洋分解性マルチロック型バイオポリマー
    A生分解スイッチ機能を有する海洋分解性ポリマー
    B光スイッチ型海洋分解性ポリマー
  2−3−3 MBBP開発プラットフォームの海洋生分解性ポリマー
    @デンプン A各種フィラー B生分解樹脂、他
 2−4 石油系樹脂の分解促進剤と生分解性
3. 生分解性プラスチックの製品開発と展開状況
 3−1 生分解性プラスチック製品の資材と生分解性機能
 3−2 生分解性コーティング剤
  3−2−1 生分解性エマルジョンの開発と応用
   (1) エマルジョンの素材別・用途別出荷動向
   (2) 生分解性エマルジョンの開発
  3−2−2 生分解性コーティング剤の製品開発
  3−2−3 生分解性コーティング剤の用途展開
   (1) 紙製容器包装材のバリアコーティング
   (2) 紙製ストローの生分解バリアコーティング
  3−2−4 抗菌性のバイオマス生分解コーティング
 3−3 生分解性界面活性剤
  3−3−1 界面活性剤の種類と用途
   (1) 界面活性剤の種類と生産量
   (2) 衣料用洗剤の界面活性剤
  3−3−2 界面活性剤の環境アセスメント
    @環境濃度 A無影響濃度 Bその他
  3−3−3 界面活性剤の生分解性と洗浄力
  3−3−4 界面活性剤の生分解性ポジティブリスト
 3−4 生分解性接着剤・粘着剤
  3−4−1 生分解性粘着剤の開発
  3−4−2 ポリ乳酸エマルジョンと接着剤
  3−4−3 粘着テープの製品構成と生分解機能
  3−4−4 生分解性ホットメルト接着剤の開発動向
 3−5 生分解性インキ・着色剤
  3−5−1 生分解性インキの開発と製品
  3−5−2 生分解樹脂用着色顔料の製品開発
   (1) JBPA特定元素の削減
   (2) 天然色素、合成食用色素の応用
 3−6 繊維
  3−6−1 生分解性繊維の分類
  3−6−2 生分解性合成繊維の素材と繊維製品
  3−6−3 生分解性長繊維不織布のメーカーと製品
   (1) セルロース系スパンボンド不織布
   (2) ポリ乳酸スパンボンド不織布
   (3) PBSスパンボンド不織布
  3−6−4 生分解性繊維製品の用途展開
4. 生分解性プラスチックの用途展開
 4−1 生分解性プラスチックの用途分野
 4−2 生分解性容器包装材
  4−2−1 容器包装材のマーケット動向
   (1) 容器包装材の出荷量・出荷額と市場動向
    @紙・板紙製品 Aプラスチック製品 Bその他
   (2) 新型コロナと食品容器包装材の需要動向
  4−2−2 サスティナブルパッケージの展開状況
   (1) 容器包装材の環境負荷と持続可能ニーズ
   (2) サスティナブル材料の採用と競合
  4−2−3 容器包装材の生分解プラマーク製品一覧
    @PLA APBS BPBSA CPVA Dその他
  4−2−4 生分解性容器包装材の課題と市場展望
   (1) 容器包装材の廃棄処理と生分解機能
   (2) 容器包装材のリサイクルと生分解性樹脂
 4−3 生分解性フィルム
  4−3−1 生分解性フィルムの樹脂とマーク取得製品
    @ごみ・コンポスト袋 A水切り袋 Bレジ袋、その他
  4−3−2 生分解製品の課題と市場展望
 4−4 生分解性カトラリー・食器
  4−4−1 使い捨てカトラリー・食器の環境問題と規制
    @EU指令 Aプラスチック資源循環促進法(日本)
  4−4−2 生分解性カトラリー・食器の開発と製品展開
    @PLA APBS BPBAT Cその他
  4−4−3 生分解性ストローの開発と市場
   (1) 生分解性ストローの材料と製品開発
   (2) 生分解性樹脂ストローの製品展開
 4−5 農業用マルチフィルム
  4−5−1 農業用フィルムの種類と用途
  4−5−2 生分解性マルチの市場展開
   (1) 生分解性マルチの成長要因
   (2) 生分解性マルチの需要量と推移
    @出荷量 A地域別出荷比率 Bフィルム厚、他
  4−5−3 生分解性ポリマーとマルチフィルム
   (1) 生分解性ポリマーの種類とメーカー
   (2) 農業用マルチの生分解性プラマーク製品一覧
    @PBAT APBS Bデンプン系 Cその他
  4−5−4 生分解性マルチの課題と市場展望
 4−6 農林業・土木資材
  4−6−1 農林業資材の生分解ニーズ
  4−6−2 農林業用生分解製品の展開状況
    @育苗用ポット A苗木ポット B防草シート
    C根巻きテープ・ロープ D獣害防止テープ、他
  4−6−3 土木用生分解製品の展開状況
    @軟弱地盤補強材 Aドレーン材 B土のう、他
  4−6−4 生分解性プラスチックの市場展望
 4−7 漁業資材
  4−7−1 漁業資材の海洋汚染
    @魚網 Aロープ Bフロート Cその他
  4−7−2 生分解製品の開発動向
    @カニ籠 A刺し網 B人工卵藻 Cその他
  4−7−3 海洋生分解性プラスチックの開発と展望
5. 生分解性プラスチックのメーカー動向
 5−1 ポリ乳酸
  5−1−1 ポリ乳酸の合成プロセスと特性
    @乳酸工程 A重合工程 B加水分解反応、他
  5−1−2 ポリ乳酸の増設、新規参入と各社の展開状況
    @ネイチャーワークス社 A海生生物材料
    Bトタルエナジーズ・コービオン社 C豊原集団
    D中糧生物科技 E光華偉業 Fシンブラ社
    Gweforyou group H徳誠生物材料
    ILG化学/ADM社 Jフェテロ社、他
  5−1−3 ポリ乳酸の需要量と市場展望
 5−2 PBAT
  5−2−1 PBATの物性と生分解特性
  5−2−2 PBATのメーカーと新規参入状況
    @BASF社 A青州天安化工 B旭科新材料
    CRed Avenue New Materials Group
    D山西華陽新材料 E盛虹石化 F同徳化工
    G東華工程科技/新疆天業 H長春グループ
    ILG化学/Kケミカル Jその他
  5−2−3 PBATの競合と市場展望
 5−3 PBS
  5−3−1 三菱ケミカルのバイオPBS事業
  5−3−2 PBSの新規参入と市場展望
    @PTT MCCバイオケム社 A新疆藍山屯河化工
    B恒力石化(営口康輝石化) C君正能源化工
    D寧派長鴻高分子材料 Eその他
  5−3−3 バイオPBSの原料とメーカー
    @リベルディア社 Aサクシニティ社
    Bバイオアンバー・サーニア社 CQore社
    Dジェノマティカ社 Eミリアント社
    Fノバモント社 Gエア・ウォーター、他
 5−4 PHA
  5−4−1 PHAの企業化動向
    @Bio-On社 ANewlight Technologies社
    BNafigate社 CTianAn Biologic Materials社
    DCJ Cheiljedang社 ESIRIM Bioplastics社
    FDanimer社 GTanjin GreenBio Material社
    HShenzhen Ecomann Biotechnology社
    IRWDC Industries社 Jその他
  5−4−2 カネカのPHA事業
   (1) Green Planetの展開状況
   (2) Green Planetの特性と海洋生分解性
  5−4−3 PHAの課題と市場展望
 5−5 PETS(デュポン社)
 5−6 PGA
    @クレハ A長城能源化工 B久泰集団、他
 5−7 デンプン系生分解性樹脂(ノバモント社)
 5−8 酢酸セルロース(ダイセル)
  5−8−1 酢酸セルロースのバイオマスと特性
  5−8−2 酢酸セルロースの生分解性・海洋生分解性
  5−8−3 酢酸セルロースの新用途展開
 5−9 ミドリムシ由来プラスチック
    @パラレジン Aミドリムシ産生コハク酸、他

    
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